鬱 on the beat

VELTPUNCHのナガヌマによる日記的ななんとか
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VELTPUNCHベストアルバムについてのお知らせ!

先日終了したVELTPUNCHのベストアルバム選曲投票に参加してくれた方々、本当にありがとうございました。

とりあえず1位から15位までにランキングを発表します!

1位 Killer Smile 
2位 DIC954 
3位 CRASH CRASH CRASH 
4位 クライマーズハイ 
5位 CRAWL 
6位 ルゥム 
7位 Cyndi...come back 
8位 Cheap Disco“13steps” 
9位 The sweetest 
10位 無愛想に降り続ける雨のせいではない。 
11位 The panty makes me crazys (ex-VELTPUNCH) 
12位 Your Corolla 
13位 Mouse Of The Pain 
14位 HINOIRIのテーマ 
15位 トリトン

まず、予想を遥かに上回る投票数にビックリしました。
「やっぱりこの曲が人気あるのか!」とか「えっ、この曲がこんなに人気あるの!」など、かなり新鮮な気持ちで投票結果を楽しむ事ができました。

個人的にはTOP15位の中に2nd〜7thアルバムまでの曲が良いバランスでランクインした事が本当に嬉しかったです。
残念ながら、というか予想通り、だいぶ前に廃盤になってしまった1stアルバムの曲はランクイン出来ませんでしたが、良い曲がいっぱいあるので今回は厳選した3曲を再アレンジ・再レコーディングさせてもらいました。

投票していただいた方から抽選で10名様に送る豪華?プレゼントはもう少々お時間 を下さい。
来月には当選者の方にメールでその旨を御連絡さし上げます。

肝心のベストアルバムの内容は、

上記の投票で15位までにランクインした全曲
惜しくもランクイン出来なかった楽曲からもメンバーが厳選した5曲
再アレンジ・再レコーディングした1stアルバムの3曲
シングルのカップリングやオムニバス提供など、アルバム未収録の3曲
そして会心の出来の新曲2曲
合計で28曲を収録する予定です!

当然ジャケットやブックレットのデザイン、そして豪華特典なども考え中なので詳細の発表をお楽しみに!

そして投票時に受け付けたメンバーへのメッセージコメントも全部読みました。

読むだけでかなりの時間を要 すほどの凄い量でした。
VELTPUNCHとの出会い、好きな曲について、好きな歌詞について、好きなメンバーについて、ライブについて、MCについて、生活の中でVELTPUNCHの音楽をどう聴いているのか、VELTPUNCHに影響を受けてバンドを始めた事、これからも長く続けてほしいという思いなどなど、とてもここで書ききれる様な量ではないのですが、一文一文じっくりと読ませていただきました。

俺にとっては、この15年間の活動にはちゃんと意味があったんだ!と再確認させてもらえる最高の贈り物となりました。
本当にありがとう!
みなさんの想いを裏切らないようにこれからも良い音楽を作っていきたいと思います。

メンバーを代表して
VELTPUNCH 長沼秀典
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「あのぅ、今日買ったカールを食べていたんですけど、カレー味なんですけど、中に一個カールしていない真っすぐなのがあったんですけど、返品出来ますか?」「出来ません。味は同じですから。」「そうですか....」

「あれっ! これって長沼君?」

「えっ、何?」


美紀が少し驚いた顔でi phoneの画面を見せてきた。


「これ、これ。 このFacebookの『長沼秀典』って。」

「そうそう。 最近始めたの。」

「えっ! 何で? こういうの嫌いじゃん!」

「こういうのって、どういうの?」

「ほらっ、ネット上での表面的な人との付き合いとか嫌いじゃん。」

「別に嫌いじゃないよ。 苦手なだけだよ。」

「同じ事じゃん! どう違うの?」

「う〜ん。 興味はあるけど、ただ面倒くさいって事。 だから嫌いではないの。」

「ふ〜ん。」

「ほらっ、今年でVELTPUNCHが15周年じゃん。だから今までお世話になったけど最近全然連絡できなくなっちゃった人とかいっぱいいるから、そういう人達と改めて連絡出来るようになったら、ちゃんとお礼が言いたいなと思って。」

「へぇ。 良 いじゃん! 続けてみなよ。」


俺は嘘をついた。

いやっ、「嘘」と断言すると、それも嘘になってしまうかもしれないが...。


正確に言うと美紀に言った事は本心の2%くらいの割合で、あとの98%は昔好きだった女の子から、「わーわー! 長沼君見っけ♡ 超お久しぶりです。 私の事憶えてる? 大学時代に同じクラスだった○○です。 実は私、普通にVELTPUNCHのファンでCD聴いてたんだけど、なんか見覚えのある顔だなって思ったら昔好きだった(あっ!言っちゃった!)長沼君がやってるバンドだって気付いて超ビックリしたよ! 良かったら今度飲みに行こうよ!」的な連絡が来る事があるとか無いとかっていう噂を聞いたので、それを期待しているだけの事だ。


「それにさ、今までの人間関係の再構築だけじ ゃなくって、Facebookを通じて新たにバンドマンや音楽関係者や多くのリスナーと直接コンタクトが取れれば、自分達が作ってきた音楽をより多くの人に聴いてもらえる新たなきっかけになるかもしれないじゃん。 多くの情報が錯綜している現代で『はい、CD出しました。あとは聴きたい人が見つけて下さい。』じゃ、あまりにも無策だと思うんだよ。」

「うんうん。」

「だから、これからはFacebookに代表されるようなソーシャルネットワークとを駆使して、自分達の活動をどんどん世界に発信していきたいんだ!」

「凄いじゃん!」


美紀が目をキラっキラさせてこっちを見ているが、当然のことながらこれも2%の本心の一部分の話だ。「いつもVELTPUNCHの音楽に勇気づけられています。 ショーの前とか緊 張して自分に負けそうな時は『CRAWL』を聴いて、よし!長沼さんが近くにいるから頑張れるっ!って勝手に思っています。 あっ、言い忘れましたがCanCanって雑誌でモデルやっている○○って言います。 今度ライブに行った時にご挨拶させて下さい!」的なフレンドリクエストが来るとか来ないとかっていう噂を真に受けてしまっただけの事だ。


「そしたらツイッターも始めてみたら?」

「ツイッターはやらない。 なんか『つぶやき』っていうコンセプトが無責任に感じちゃうんだよね。」

「どういう事?」

「だって、『今日行ったレストランが不味かった!』って書いても、これは個人的なつぶやきだからって理屈で営業妨害ではないでしょ。 つまり『つぶやき』っていう便利なキーワードの おかげで、どんなに退屈でつまらない事や、ゲスい悪口を書いててもOKっていう世界じゃん。 叫んでいません!つぶやいただけです!ってね。」

「確かに友達の見てても下らないつぶやきは多いよね!」

「俺はつぶやくんじゃなくて、世界に叫びたいね!」

「さすがにアーティストは違うね。」


また嘘をついた。


実は以前に「でたらめチューニング」という名前で1日に1回、最低の下ネタ川柳をつぶやくというツイッターを始めたが、毎度携帯での投稿をしていたら予測変換の大半が下ネタオンパレードになり、これは生活に支障をきたすと思いすぐに辞めたのだった。


....美紀は俺を良く分かっていない。


別に彼女の前で背伸びをしているつもりはないのだが、彼女は勝手に俺の事を見上げている。「ア ーティスト」だなんて言われると居心地が悪くて気持ち悪くなってしまうが、そのおかげでこんなに可愛い女性が俺なんかの事を好きになってくれたのかと思うと、どうしても彼女の幻想に乗っかってしまう自分がいる。


まぁいい。どうせすぐに化けの皮が剥がれて幻滅されるだけの事だ。男女の恋愛など表面のメッキが剥がれて相手の嫌いな所が分かってきて「はいスタート!」って始まるものかもしれない。


「ねぇ、俺のどこが好きなの?」

「えっ? 急に聞かれても...。 逆に長沼君は私のどこが好きなの?」


しばらく考えたが何も浮かばなかった。俺は別に美紀の事を愛してはいない。


空腹で苦しんでいる目の前に吉野家の牛丼が置いてあったら当然食べる。「いやっ、俺は松屋の牛飯が好きだ から結構です!」と断る人はいないだろう。おそらく美紀の見た目は叙々苑クラスだ。俺がホモじゃないかぎり断る理由は特になかった....それだけの事だ。


「なんだろう、やさしいところかな。」

「ありがとう。 でも、私全然やさしくないよ。」

「えっ、やさしいよ!」

「やさしくないよ。前の彼氏と別れる時とか半殺しにして『鬼ーっ!』って言われてバイバイしたからね。」

「何でそんな事を?」

「なんか、浮気願望が強い人で、結局浮気はしてなかったんだけど、元から私の事好きじゃなかったとか言われて、そんでキレちゃったの...私。」


マンガなどで見る「ギクっ!」の意味が初めて分かった。

俺はあからさまにギクっ!っとしてしまった。彼女はカポエラの道場に3年通い続けているスポーツ万能なタイプの女性だ。


「長沼君も気を付けてね。私もう、彼氏が土下座する姿とか見たくないんだ。」

「は......はい 。」




.......やはり叙々苑は安くなかった。


VELTPUNCHの7枚目のアルバムのレコーディング前に仕事中の転倒で右手を骨折し、スケジュールをすべて飛ばしてしまった事があったが、こんどまた「アルバム発売延期」的な話があった時は是非理由には触れないでいただきたい。



ベルトアルバムの楽曲投票ももうすぐ締めきりです!

是非みなさん投票して下さい!

何か良い物が当たるかも。

http://www.veltpunch.net/questionnaire.html



今日のBGM141

「Get Away」Yuck


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VELTPUNCH ベストアルバム発売決定!

 結成15周年を記念して、今年の夏にVELTPUNCHのベストアルバム発売決定!
楽曲投票すると抽選で豪華?プレゼントが当たる特設サイトを開設しました。好きな曲がある人は是非投票して下さいね。

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“Pug's smile” after the SEX.........

 24時を過ぎた事に気づいたタカシが、慌てて「明けましておめでとう!」のコールをした。カウントダウンも無しにいきなり盛り上がられても、俺は急にテンションを上げられなかった。少し温くなったシャンディーガフを軽く持ち上げて「明け〜。」とだけ言って、視線は付けっぱなしのTVから垂れ流される「絶対に笑ってはいけない」の方を向いたままだった。

「初詣行こっか!」サキが言った。

面倒くさいな..クソ寒いのに....。

「ごめん。俺パス!」
「馬鹿っ!そしたらみんなで“長沼にバチが当たりますように!”ってお祈りするよ!」
「いいよ別に。俺、そういうの信じないし。」
「ほらほら、寒み〜事言うなよ!みんなで行くから良いんだよ。こういうのは!」

カズは無理矢理俺の手を引っ張って、俺が腰を上げたタイミングで手を離した。

「痛っ!バカっ!」
「あははははっ!」

一瞬本気で殴り返してやろうかと思ったが、ヨシミが大爆笑していたので、俺も釣られて笑ってしまった。

ヨシミが笑うと顔がパグ犬みたいにクシャっとなる。それが本当に可愛くて、あの笑顔を自分だけの物に出来たらどんなに幸せなんだろうと思った。あぁ、カズが憎い。そして俺と相思相愛だったはずなのに、カズに押し切られる流れでカズと付き合い、俺との仲は何も無かったかのように振る舞えているヨシミが憎い。

...こういう時はSEXの後に、あのクシャクシャの笑顔で恥ずかしそうに「ねぇ、気持ち良かった?」と聞いてくるヨシミを妄想して、なんとなくカズに「ザマ見ろ!」と思う事にしている。中2レベルの最低の仕返しだ。

「ほら、早く行こう。」ヨシミが言った。
「はぁい。」

暖房+コタツ+加湿器+空気清浄機で作られた「人工的熱帯気候」にすっかり馴染んだ体で外に出ると、そこは正に「寒中地獄」だった。遠くの方で鐘の音が聞こえた。

大人になるにつれ「年越し」とか、そういうベタな行事に対しての「実感」がどんどん薄れていく。子供の頃はあんなにドキドキしたのに。「誕生日」も「クリスマス」も「バレンタイン」も30回以上経験してしまうと、「所詮こんな程度の楽しさ」という事が分かってしまうのだ。特に「年越し」なんて、それ以上でも以下でもない、ただの「年越し」でしかない。「みんなで年越ししよう」って集まった会なのに、俺はこの時聞いた鐘の音で「あぁ、今日は年越しか...。」なんて馬鹿みたいな感想を漏らしてしまった。

「寒み〜。寒み〜よ〜。」
「確かに。このままじゃ死ぬぅ。タカシの家に戻ろうょ。」
「っつーか、お前ら、なんでそんな薄着なの?」
「あははは。」
「ねぇ、どこ、神社?」
「あと、15分は歩くよ。」
「マジかよ!タクシー通んないかな....。」

酔っ払いの集団だからしょうがない話だが、さっきから「寒い」というだけで5分近く盛り上がり続けている。もうバイト先が潰れてから10年以上も経つのに、今でもこんなに仲良いのは少し変だ。あの時の突然職を失った「被害者」としての仲間意識が今でも固い絆となっているのだろうか。もうしょうがない事だが、カズとヨシミさえ付き合わなければ、俺はこの仲間達を一生の宝として大切に出来たのに...。

「ねぇ、手繋いじゃダメ?」
「ん...聞こえない! 何?」
「今、手繋いじゃダメ?」

ヨシミとカズの会話が聞こえてきた。

「馬鹿っ!みんないるのに嫌だよ!」

カズは俺達の前でヨシミと絶対にイチャイチャしない。そこら辺の礼儀が分かっている男で本当に助かった。

「ヨシミ、聞こえてるぞ!俺なら手繋いで良いよ!」

思ったより飲み過ぎたのか、無意識のうちに自分自身でもビックリな発言をしてしまった。

「ちょうどいいじゃん。長沼と繋げよ!」

カズも酔っ払っているのか...。こんな事を言うタイプじゃないのに。

「何言ってんの!カズの馬鹿!」

ヨシミは顔を真っ赤にして、腕組みをして、頬をプクっと膨らませて、怒ってるぞ!のポーズをした。

「ヨシミ!今日ぐらい良いじゃん!お年玉だと思って俺と手を繋いでくれよ!」
「ちょっと!長沼君キモ〜い!」

ヨシミは完全にギャグだと思って対応している。
そりゃそうか...。これ以上しつこくしても場の空気が悪くなるだけだ。

「じゃあ、良いよ。俺はカズと手を繋ぐから。」

俺は強引にカズの手を取った。

「な、な、長沼!あなたもソッチだったの?」

カズがオカマっぽい口調で応えてくれた。

「カズ〜!」
「長沼〜!」

思いっきりカズと抱き合い、ヨシミもみんなも大笑いしてくれた。...これでいいんだ。

この後、カズとヨシミは神様に何を祈ったのだろうか?
「ヨシミの事を忘れられますように。あっ、でも、もしカズと別れたら俺の事を好きになって、付き合えますように!」とか未練タラタラな俺の願いは、きっと今年も叶わない事だろう。

参拝後にタカシの家に戻るとヨシミから「さっき長沼君のバンドが売れますように!ってお祈りしといたよ。ついでだけどね(笑)」とメールが来た。
俺が望んでいる事はそんな事じゃない!俺はお前とあんな事、こんな事、うぉー!思わせぶりなメール送るんじゃねぇよ!と思ったがとりあえず「ありがとう!」とだけ返した。

“Pug's smile” after the SEX.........とりあえず、サビの歌詞がこんな感じの曲を作るとしよう。

ウソ。


今日のBGM140
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VELTPUNCHグッズ通販開始のお知らせ!

 在庫僅少のため早い者勝ちです!

ライブ会場限定で販売しているVELTPUNCHオリジナルTシャツ、パーカー、タオルなどのグッズに加え、2000年にリリースされた現在は流通していない1stシングル「Repeat 2000 times」などの各CD•DVDがオンラインショップ『Gold Digger』にて販売開始です!

ぜひチェックしてみて下さい!

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三振した後にカッコ良くベンチに帰る方法は?の問いに、一番多かった答はCOMPLEXの「BE MY BABY」を口ずさみながら帰るでした。(※パリーグ調べ)

大学生の時に年上の「M美」と付き合っていた。

実は彼女もバンドでギターヴォーカルを担当し、当時すでにインディーズから数枚のCDをリリースしていた。俺はよく彼女のライブを観に行っては、スタッフ的な立場で手伝いをしていた。何で俺なんかと付き合ってくれるんだろうと本気で理解できないほどに当時のM美は有名人だった。自慢の彼女だったが、俺は周りから「M美の彼氏」としてしか認識されていなかった。

...しょうがない。その頃の俺は全く何の結果も出せていなかったのだから。

ところが、そんなM美がある日突然バンドを辞めると言い出した。意味が分からなかったし、理由がどうあれ勿体ない話だと思った。


「一体どうしたの? だって、メジャーデビューの話だってあるんでしょ?」
「もう関係ないよ。」
「メンバーは何て言ってんの?」
「ふざけんな!って。」
「そりゃそうだよ。だって、これからじゃん。」
「疲れちゃったんだよね。」
「何に?」
「己の才能の無さに。」
「それは言い訳だよ。だって『才能』なんてものは色も形もないただの幻想で、実際は死ぬほど努力をして結果を出した人間に対して、結果を出せなかった人間が都合の良い負けの理由を作る為に『才能』という実在しない物を作りだしたって....そういう風に言ってたのはM美自身じゃん!」
「そうだっけ?」
「そうだよ!俺、その言葉を聞いた時にスゲー感動したのをハッキリ覚えてるよ!」
「じゃあ、違う事がやりたくなったの。例えば長沼君と普通にデートしたり、会社勤めしたり、英会話習ったり、あと何だろう...。とにかく普通の事。」
「それは、いつだって出来るじゃん。今はバンドで成功するチャンスの時なんだから、もう少し頑張りなよ!」
「ねぇ、長沼君って努力した事ある?」
「えっ、何? ....急に。」
「あるの? ないの?」
「あるよ。中学生からギター頑張ってるし。受験の時も頑張ったよ!」
「違うの。そういう『人並みに頑張った!』とかじゃなくて、死ぬ気で限界まで努力した事ある?」
「う〜ん。そこまで言われちゃうと無いかも。もう、それってイチロー並にって事でしょ?」
「そう。でも、普通の人は無いんだよ。普通の人はそこまで努力できないの。」
「やっぱり誰でも自分に甘いから、サボっちゃうんだよね。」
「違うの。怖くて出来ないんだよ。」
「どういう事?」
「普通の人は絶対に限界まで努力しないの。だって、限界まで努力しても結果が出なかったら、完全に自己否定しちゃうでしょ。それこそ完全に自分に才能が無かったって分かっちゃうじゃん。だから、限界の手前で辞めるんだよ。そうすると、何年か経ってから『自分はあの時にもう少し頑張ってたら成功できたかもな。』って言い訳できるんだよ。そういう風に自分の逃げ道を作るの。」
「....へぇ。」

俺は何も言えなくなった。M美が毎日努力し続けていた姿を一番近くで見ていたのは間違いなく俺だ。M美は自分の歌に自信が無いから他人の十倍は練習しなきゃいけないとよく言っていた。でも、練習すればするほど、練習では越えられない壁がハッキリと自分の前にあるのが分かるとも言っていた。

.....あまりにも高い壁から背を向けたくなったのだろうか。

「ねぇ、私の事、嫌いになる?」
「なんで?」
「見損なったでしょ?」
「別に見損なわないよ。嫌々頑張ったってしょうがないし、またやりたくなったら頑張ればいいじゃん!」
「うん。ありがとう!...SEXしよう。」
「えっ、このタイミングで?」
「そう。私、別に長沼君に慰めてほしかった訳じゃないの。もうなるべく考えたくないんだ。」
「分かった。....電気消すね。」


残念ながら、この日の俺は勃起しなかった。M美の前では平静を装いつつもショックが大きかったんだと思う。そして大きくならなかったチンコ同様に、この日を境に彼女への気持ちも少しずつ小さくなっていった。

俺は結局『輝いているM美』に対して憧れていただけだったのだ。

先月、そのM美から十数年ぶりにメールが来た。

長沼様
御無沙汰しています。M美です。憶えていますか?
たまにYouTubeとかでVELTPUNCHをチェックしています。今でも音楽を頑張っているみたいで、嬉しい限りです。突然で申し訳ないですが、こんどお酒でも飲みに行きませんか?青山にお勧めのお店があるので...。

俺は迷ったが、この誘いを断った。
M美は思い出の中の「カッコいいM美」のままでいてほしいと思った。
会って、今のM美に幻滅するのが恐かったのだ。

M美さん
連絡ありがとう!本当にお久しぶりですね。あの頃はどうもです。大変申し訳ないですが、しばらく仕事と音楽が忙しいので、時間ができたらまたこちらから連絡します。お元気で!

すると、しばらくして返信が来た。

長沼様
私に対しての気持ちは、まだインポのままなんですね。残念です。

...M美はあの日俺が勃起しなかった事を今でも恨んでいたんだ。

こんどM美と会う事があったら、絶対にSEXはしないけど、でも赤マムシドリンクとユンケルとスッポンの血でも飲んで行って、中学男子並みに股間にテントを張りながらお酒を飲もうと心に誓ったのだった。


年内ラストライブ
■12月18日(日)@京都CLUBMETRO
OUTATBERO『ARM』 & VELTPUNCH『His strange fighting pose』 RELEASE PARTY-

VELTPUNCH
OUTATBERO

OPEN18:00 / START18:30
前売¥2.000 / 当日¥2.500

チケット予約はこちらまで。


今日のBGM139

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Our strange fighting pose 無事終了!

9月から始まったVELTPUNCHのリリースツアーが無事終了しました。
各会場に来て下さった方々、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
大きな事故もなく最後まで本当に楽しくライブができ、さらにお客さんにも大いに盛り上がったいただいてメンバー一同、最高に幸せな気持ちでした。

2011/12/3 @新代田FEVER セットリスト

killer smile
Dance Dance Dance Don't Dance
your pink clothes
Cheap Disco“13 steps”
酷い悪臭を放つ黒のダウンコートとコーデュロイのパンツを身につけ、お前はただただ自己嫌悪の無駄遣いをしているだけの事だ
トリトン
The sweetest
CRAWL
Fighting Pose
クライマーズ ハイ
KAION
光景
irony
HINOIRIのテーマ
百人町
Mouse Of The Pain
The panty makes me crazys (ex-VELTPUNCH)
Your Corolla
FREE FALLING(A dolphin, is there?) ※姫野アンプラグド
Kill the CLUB DJ ※ゲストVo.遠藤
Sports
Cyndi...come back
DIC954
CRASH CRASH CRASH



今年の残りの2本も宜しくです!


■12月10日(土) @下北沢SHELTER
『BP.復活祭』

VELTPUNCH
BP. 
クリプトシティ

OPEN18:00 / START18:30
前売¥2.500 / 当日¥3.000

■12月18日(日)@京都CLUBMETRO
OUTATBERO『ARM』 & VELTPUNCH『His strange fighting pose』 RELEASE PARTY-

VELTPUNCH
OUTATBERO

OPEN18:00 / START18:30
前売¥2.000 / 当日¥2.500



よかったらツアーの感想などお待ちしています。
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いよいよ明日!

 

2011/12/3(sat)@新代田FEVER


VELTPUNCH Our strange fighting tour


ファイナルワンマンライブ!

■出演■
VELTPUNCH

open 18:30 / start 19:00
ADV¥2500 / Door¥3000

予約
http://www.veltpunch.net/ticket.html

会場で待っています!






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My strange fighting pose !

 いよいよVELTPUNCHの7thアルバム『His strange fighting pose』が発売となりました!

今回のアルバムはメンバーチェンジ、レコーディング直前の右手の骨折、3月の震災など、様々な出来事を乗り越えながら無我夢中で作り上げました。

何本かのインタビューでも話してきましたが、思い返せば、前作『Black album』のレコーディング後に前ドラマー遠藤から「脱退したい」との意思を聞いて、当時は本当にこのタイミングでVELTPUNCH自体を終わりにしてもいいんじゃないかと思いました。

気持ちが折れたとか、やる気が無くなったとか、そういう事ではなくて、それまでに6枚のアルバムを作り上げてきた事に対する満足感と、この先も続けていくのであれば当然「今までを超えるVELTPUNCHを作っていかなければ意味がない!」と考えた時に、それが一体どんなVELTPUNCHになるのか想像が出来なかったというのが正直なところでしょうか。

それでも、その後メンバーとの話し合いや様々な葛藤や自問自答を乗り越えて、新メンバーと曲作りをはじめた時の気合や決意や意気込みはハンパ無かったと思います!「絶対に今までのVELTPUNCHを超える最高傑作を作ってやる!」と、本気で思いながら曲作りを進めていきました!

と、散々意気込みを語ったところで、それが結果として形になったのかどうかは聴いた人が判断する事なのですが、自信を持って「良いアルバムが出来たから是非聴いてみて下さい!」と言える物は出来たと思っています!

是非聴いてみて下さい!

この場を借りて、メンバーのみんな、関係者のみなさま、我々の音源を楽しみに待っていてくれたみなさま、本当にありがとうございます。

こうやって、また新しいアルバムを作って、みなさんの手に届けられた事を本当に嬉しく思っています!

そして、このアルバムをきっかけにVELTPUNCHを知ってくれた方々は、これから宜しくお願いします!

当然ながらレコ発ツアーも回りますので、お時間のある方は是非とも生で新生VELTPUNCHを体験して下さい。ちなみに9/24に対バンするCAUCUSは前ドラマー遠藤が参加しているバンドですので、こちらも必見です!

2011/9/17(sat)@浜松窓枠1Fステージ/窓枠4Fステージ/浜松G-SIDE

浜松WALK WITH WAY 2011

w) SCOOBIE DO / SABOTEN / PAN / SECRET 7 LINE / FAT PROP / DALLAX / REAL REACH / winnie / Smash Up / THE TRUST BLAST / MARSAS SOUND MACHINE / JANGA69 / YELLOW GANG / EVERYDAY NEW DARE / HOLIDAYS OF SEVENTEEN / USE THIS ANYWAY / The Cigavettes / THE CLUTCH / AIRPORT / MISTY / NO-MARK / …and more
open 11:00 / start 11:30   ADV / Door¥3000

2011/9/24(sat)@下北沢ERA

Our strange fighting tour

w) CAUCUS / スクイズメン
Lコード:79012 / e+
open 17:30 / start 18:00  ADV¥2300 / Door¥2800

2011/10/1(sat)@大阪福島LIVE SQUARE 2nd LINE

Our strange fighting tour

ONEMAN LIVE
open 18:30 / start 19:00   ADV¥2500 / Door¥3000

2011/10/2(sun)@名古屋APOLLO THEATER

Our strange fighting tour

w) 99RadioService / Dr.DOWNER / and more
open 17:00 / start 17:30  ADV¥2500 / Door¥3000
Lコード:43697 / Pコード:145-7140

2011/11/5(sat)@仙台MACANA

Our strange fighting tour

w) winnie / Rhycol.(OA) / and more
open 17:00 / start 17:30  ADV¥2300 / Door¥2800

2011/11/12(sat)@札幌SPIRITUAL LOUNG

Our strange fighting tour

w) FLUKE / THE★米騒動
open 18:30 / start 19:00   ADV¥2000 / Door¥2500
Lコード:17135

2011/11/13(sun)@札幌SOUND CRUE

Our strange fighting tour

w) was / DISCOTORTION / The Bufferins / Discharming man / AEROSCREAM
open 18:30 / start 19:00  ADV¥2000 / Door¥2500

2011/11/26(sat)@新潟CLUB RIVERST

Our strange fighting tour

w) winnie / and more
open 17:00 / start 17:30  ADV¥2000 / Door¥2500

2011/12/3(sat)@新代田FEVER

Our strange fighting tour ファイナル

ONEMAN LIVE
open 18:30 / start 19:00   ADV¥2500 / Door¥3000
■チケットのお求めは下記サイトや各会場にて順次取り扱いが始まりますのでチェック宜しくです!


あと、今回は下記のサイトや冊子にて色々とインタビューを載せていただけるので、是非チェックしてみて下さい。インタビューを受けたメンバーの人数や公開日や配布日もバラバラですので要チェックです!!!

■WEBマガジン■
OTOTOY(長沼秀典×田渕ひさ子 対談)
■フリーペーパー■



ついでに今月のJUNGLE LIFEにも俺の連載「我ガ心ニ向日葵ハ咲カズ」が載っているはずです!VELTPUCHのインタビューも含めて、是非手に取ってみて下さい。全国のレコード店、ライブハウス、音楽スタジオなどで配布されているフリーマガジンです!どんな感じか知ってもらうために先月号に載せてもらった原稿を紹介します!



■第一回「我ガ心ニ向日葵ハ咲カズ」■

「ユキさんってオナニーとかするんですか?」

 サトシの余計な一言によって、その場の空気が一瞬で凍りついた。...だからサトシを誘うのは嫌だったんだ。ユキさんは何も聞こえなかった振りをして携帯電話をいじり始めたが、よく見ると耳を真っ赤にして明らかに少し動揺しているように見えた。

 ユキさんは美人だが変わった人だ。高校生の頃から地元では『坂下千里子を2・3発ぶん殴ったくらいの美人』として有名人だったそうだが、変わったエピソードも多かった。クラスで作った文集では自己紹介の特技の欄に『飲食と排せつ』と書いたとか、体育祭のクラス対抗リレーではバトンを口に咥えて走ったとか、教室の机に彫刻刀で『酔っ払いにゲロを葉加瀬太郎』、『容疑者に真実を葉加瀬太郎』、『井手らっきょにパンツを葉加瀬太郎』などと葉加瀬太郎関連のダジャレを多数彫り込んでいたとか、とにかく数々の伝説的奇行があったそうだ。

「あっ、やべぇ、気持ち悪くなってきた。ちょっとコンビニでヘパリーゼ買ってくるわ。ちょっとユキさんも付き合ってもらっていいっすか?一人だと寂しいんで。」
「うん。いいよ。」

 俺は適当な理由でユキさんを外に連れ出す事に成功した。
 
 居酒屋を出ると下北沢の街には、この時期にしては少し肌寒い風が吹き抜けて行った。終電も終わって、さすがに人数もまばらだった。俺はわざと少し遠くのコンビニに向かって歩き出した。

「さっきはごめんね。サトシって、あいつバカだから気にしないで。」
「うん。ありがとう。でも、別に気にしてないよ。」

 やっぱりちゃんと聞こえていたんだ...。

 ユキさんに下ネタを言ってはいけないというのは仲間内での暗黙のルールとなっていた。別に彼女がHな話が苦手だからという訳ではない。半年程前に『ユキさんが企画物のAVに出演した。』という噂が流れたのだ。俺は怖くてそのDVDを観る事が出来なかったが、何人かの友人からは『観たけど、内容がエグ過ぎて悲しくなった。』『あれは100%本人だ!』『もうユキさんとは以前のように接する事が出来ない。』といった声が聞かれた。結局誰も本人には確認を取っていないのだが、普段俺達が接しているユキさんがそんな事をする理由が想像できなかったので、とにかくみんな困惑していた。当然俺にも「違うよね?」と本人に確かめられるだけの勇気はなかった。

「長沼君、最近何聴いてるの?」
「ん、音楽の話?」
「そう。」
「なんだろう...ALTの『庭と景色』かな。」
「知らない。こんど貸してよ。」
「うん。」

 こんどと言わずに、このまま俺の家に遊びに来ない?いっぱいお勧めのCDあるから...と、こんな簡単な日本語がなぜ言えないのだろうか?好きな女性の前で起きる俺の言語障害は年々酷くなっている。でも、きっと言いたい事が簡単に口から出てくるような性格だったら、わざわざ音楽なんて作っていないんだろうなと思った。

「あっ、そうだ!長沼君って私のビデオ見てくれた?」
「えっ!」

 予想しなかった質問に後頭部を金属バットで叩かれたような衝撃が走った。そして自分でもビックリするほどの大きさで心臓がドクッドクッと鼓動を鳴らし始めた。

「言ってなかったっけ、ビデオの事?ネットで見れるんだよ。」

 これは絶対に知らないフリをするべきだ。きっとユキさんもいつかバレるという恐怖と戦っていて、いい加減その恐怖から逃げ出したくなったに違いない。

「へぇ....ごめん。よく分かんない。」
「だったら、このまま私の家に来なよ。歩いて5分も掛かんないよ。長沼君はバンドやってるから是非見て欲しいの。」

 バンドとAVに何の関係があるのか分からなかったが、ユキさんも俺に好意をもっているんだと確信した。ユキさんはきっと今夜俺とSEXをするつもりなんだ。

「ユキさん!ちょっと飲み過ぎたんじゃない?」
「何言ってるの。もう近くだからいいじゃん!寄ってってよ。」

 こうなったらしょうがない!俺も男だ!俺は勃起がおさまらなくなった○○を落ち着かせようと一生懸命『最近TVで見なくなったレッドカーペット芸人達の今後の人生』を想像しながらユキさんの家に向かった。......クールポコ辺りですっかり平常に戻った。

「おじゃましま〜す。」
「どうぞ〜。ごめんね!汚いけど気にしないで。」
「ううん。全然キレイじゃん!良い部屋だね、家賃いくらぐらいなの?」
「いいのいいの。あんまりみんなを待たせたら悪いし、とりあえずビデオ見てよ!」

 いきなりかよ!と、動揺する俺の目の前に1台のノートパソコンが置かれた。いよいよ彼女の映像を見るのかと思うと、今まで経験もした事のないような感情が溢れ出した。

「ねぇ、やっぱり俺は見ないでいいよ。」
「何で?せっかく来たんだし見て欲しいの。」
「何、どうすりゃいいの?」
「あのね、YouTubeで『猫 ドッキリ』って検索して。」
「えっ?」

ノートパソコンの画面にはユキさんが飼い猫のシュシュにしょうもない寝起きドッキリを仕掛けている動画が流れていた。

「再生回数が伸びないから長沼君にBGMとか作ってもらえたらVELTPUNCHのファンの人とかも見てくれるかなと思って...お願いできる?」
「......う、うん。」

この日、当然の事ながら俺達はSEXしなかった。

そして、後日友人から回って来た疑惑のDVDを見ると『坂下千里子を30発ぶん殴ったくらいのユキさんにどことなく似ている女性』が全裸で運動会をしていた。

嗚呼、今日も我が心に向日葵は咲かず。



...ってな感じで、色々と長くなりましたが、アルバムをじっくり楽しんでもらえたら最高です!
音源や、バンドや、ブログなどの御感想など待ってます!

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